サンパウロ州検察局で職員3人相次いで自殺=過剰勤務の圧力が原因か?

 サンパウロ州検察局の職員3人が相次いで自殺する事態が起きていたことが判明。その不審さに注目が集まっている。14日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
 一人目が亡くなったのは昨年6月29日で、司法アナリストが検察局の建物の中で自殺した。亡くなった男性は書類を残し、机の上に破壊された携帯電話を残していた。この自殺の光景は当時、複数の同僚の目に止まっていたという。
 二人目は今年の5月10日、エンジニア・ディレクターが自宅で命を断った。この男性は職務変更後に職場の要求を遂行するよう圧力を受けたことで軽度のうつ病となり、休職したばかりだった。
 その翌日には交通運営センターの検察官が内陸部に向かうトラックの中で自殺。同日は検察局の運転手も、検察局の建物の傍で自殺未遂を図っている。
 1件目の事件では、昨年7月1日付で、全国検察審議会(CNMP)に対し、亡くなった職員はうつ病を起こしており、自殺当日に同じ職務についていた同僚が解雇されたのを見て、自分も解雇されることを恐れていたことや、別の部署への異動を申し込んだのに拒否されていたことなどを訴える形の告発が行われていたことも判明している。
 また、同僚たちによると、自殺した他の職員も、過重な活動や心理的な圧力、任務遂行までの期間が短い、嫌がらせなど、職務に関する悩みを抱えていた痕跡があったという。
 サンパウロ州検察局は、「亡くなった人それぞれでケースが違う」とし、過剰労働を課した嫌疑を否定している。

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