ブラジル沖縄県人会・ブラジル沖縄文化センター(高良律正会長)主催の第42回琉球民謡コンクールが、4日午後2時からサンパウロ市リベルダーデ区の同県人会本部会館で開催され、約150人が来場した。当日はチビっ子(12歳まで)、一般(13~59歳)、高齢者(60歳以上)、グランプリの4部門に計40人が出場し、12人に「技量優秀」の認定書が授与された。
開会式では高良会長があいさつし、「沖縄の文化伝承と発展のために頑張っていただきたい」と出場者を激励した。
引き続き、吉村尊雄(たかお)実行委員長が、コロナ禍などで近年は同コンクールの開催ができなかったことに触れ、「これからも若い人たちに琉球民謡を広げ、来年はもっとたくさんの出場者が増えるように活動していきたい」と抱負を語った。
照屋マウロ審査委員長による審査上の注意の後、チビっ子部門の新城(しんじょう)ベアトリス恵子さんの『てぃんさぐぬ花』を皮切りに、各部門の出場者が日頃の練習の成果を披露した。
審査員の米須清栄(こめす・せいえい)さん(79歳)は「コロナ禍の影響もあって全体のレベルは落ちているが、今は民謡研究所も各地で増え、個人で(琉球民謡を)教えているところもある。これから、非日系人も含めた若い人たちに少しずつ継承してもらうことが楽しみ」と話していた。
技量優秀認定者は次の通り(敬称略)。
カツコ・ナカダ、島袋ヨシノブ、金城(かなしろ)ルイス、金城ナミエ、渡名喜(となき)ヨヘイ、渡名喜カオリ、渡名喜ミホ、ペガウ・チアゴ、上原優資(ゆうじ)、金城ミキ、島袋明菜、玉城幸人(ゆきひと)。