6月18日の「日本人移住の日」を迎えるにあたり、ブラジル全土の日本人移住者・日系人の皆様に心よりお祝い申し上げます。
2023年は、日本人のブラジル移住115周年にあたり、日本とブラジルにとって重要な節目の年です。1908年に最初の日本人移住者がサントス港に到着して以来、日本から遠く離れたこの地において、日本人移民及びその子孫の方々は様々な困難をその努力と忍耐によって乗り越え、ブラジルの発展、そして、日・ブラジルの友好の架け橋として二国間関係の深化に大きく貢献されてきました。
様々な困難を乗り越え今日の繁栄を築き上げた先人の皆様、その先人の意思を継いだ2世、3世、4世、そして新世代の日系人の皆様に日本国大使として改めて深甚なる敬意と感謝の意を表します。
私が駐ブラジル日本国大使として着任してから1年半ほどが経過しました。この間、ブラジル各地を訪問し、各地で日系人の皆様と交流してきました。いずれの場所においても日系社会が各地域の信頼を得て、力強く活動され、日・ブラジルの友好関係の促進に大きく貢献されていることを体感しています。
日系社会が今後も発展し、日系人としての価値やネットワークが後世に引き継がれていくためには、日系人の若い世代と女性の活躍がますます重要になってきていると思います。駐ブラジル日本国大使館も積極的に若い世代の方々や女性と連携してきており、今では各地域間のネットワークが構築され、若い世代間や女性同士で日系社会の将来について対話が行われ、日本祭り等の日本文化イベントで中核を担う人も増えていると認識しています。
今後もこのような若い世代や女性の取り組みも支援しながら、日系社会と日本の交流を促進し、ブラジルの日系社会の一層の発展のため、日系社会の活動に対して最大限の協力を行ってまいります。
末尾となりますが、日本人移住者と日系人の皆様のますますのご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。