19日朝、パラナ州カンベーの州立校で、21歳の同校卒業生が銃を持って侵入し、16歳の女子生徒を射殺し、男子生徒を負傷させる事件が発生した。同日付G1サイト(1)が報じている。
事件発生は19日午前9時20分頃で、州立エレナ・コロディ校の卒業生で21歳の男性が、書類を取りに来たと見せかけて同校に侵入。発砲を行った。
この銃撃で16歳の女子生徒が即死。16歳の男子生徒も頭に銃弾を浴び、14キロ先のロンドリーナ市の大学病院に運ばれた。
犯人は直ちに逮捕され、ロンドリーナ市の警察署に連行された。犯行の動機などはわかっていない。
同校教員は犯行当時の状況について、「2時間目の授業が始まったばかりだった。最初に大きな音を聞いた時は子供のいたずらかと思ったが、襲撃者が近づいたのがわかり、生徒たちを退避させた。学校近くの通りはすぐに生徒達で埋まり、生徒達には強い動揺が見られた」という。
この事件を受けカンベー市内の学校は全て授業が中止となり、ラチーニョ・ジュニオル州知事が3日間の服喪を宣言した。
ルーラ大統領も「悲しみと憤りを感じる。またしても若者の命が暴力と嫌悪によって奪われた」との声明を発表している。
今回同様、教育機関を狙った襲撃事件がこのところ続いている。昨年11月にはエスピリトサント州アラクルスで2校が狙われ、4人が死亡、10人が負傷する事件が起きた。今年3月にはサンパウロ市西部の学校で13歳の在校生が刃物を持って登校し、71歳の女性教員を刺殺した他、生徒2人、教員3人を負傷させている。4月にはサンタカタリーナ州ブルメナウの保育園に25歳の男性が斧を持って侵入。5〜7歳の子供4人を殺害している。