【既報関連】15日夜から16日未明にかけた始まったサイクロンによる暴風雨とその後の寒波で悩まされているリオ・グランデ・ド・スル州で、サイクロンによる水害による死者が16人に増えたと20日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
新たに確認された死者は、グラバタイー市内の洪水で冠水なども起きた地域で遺体が発見された男性とカラアー市で行方不明となっていた男性だ。これにより、行方不明者はゼロとなった。
20日夕刻に行われた報告によると、同州ではまだ、親戚宅などに身を寄せている人と公共の避難所に退避している人が計1万5362人いる。この内の約6500人はタクアラ市在住者だという。州内の避難者の集計は各市の防災担当者が協力して行っている。
陸軍南部司令部が発信したSNSの情報によると、ポルト・アレグレの第2通信大隊は現在、同州防災局の寄付センターで基本的な食料や防寒着の仕分け作業を行っている。同センターには20日夕刻までに基礎食料品セット1500点と、衣類、毛布、靴の袋213個が届いたという。
寒冷前線を伴ったサイクロンは南部2州を中心に暴風雨をもたらした後に遠ざかり、17日からは雨も止んだところが増えたが、18日からは強い寒波が入り込み、厳しい冷え込みが起きている。