大サンパウロ市都市圏のグアルーリョス国際空港で18日、70歳の日本人男性が約2キロのコカインを密輸出しようとした疑いで連邦警察に拘束されたと航空情報サイトアエロイン22日付け(1)などが報じた。
報道によれば、男性は仕事で来伯し、エチオピア経由で日本へ渡る予定だった。コカインは荷物のクッション四つの中に隠されているのが発見された。男性は現在も勾留状態にあり、「荷物にコカインが入っているとは知らなかった」と話しているという。
現地警察が捜査を進めており、裁判で有罪とされた場合、国際麻薬密売罪で5~15年の懲役、および罰金が科される可能性がある。
在サンパウロ総領事館も同事件での邦人男性拘束を確認している。
□サビアの独り言□
通常の旅行者やビジネスマンの場合、エチオピア経由で成田行きの便はあまり使わないと言われる。伯字紙記事などによれば、当地永住者でないことは確かだ。70歳という人生の経験を積んだ日本人男性が、ブラジルで「中身の分からない大きな荷物」を誰から預けられ、日本で誰に渡そうとしていたのだろうか?
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ブラジルから日本へのコカイン密輸事例は少ないが、ブラジル人女性が夫に頼まれたとして、2011年にコカイン約13キロを持ち込み逮捕された例(2)や、アルゼンチン人男性がボリビアで密輸仕事を請け負い、19年に摘発された例(3)がある。一方で今年4月にはグアルーリョス空港で国際便の乗客のトランクを麻薬入りのものとすり替えていた犯罪グループが逮捕されている(4)。今回の事件が冤罪か否か、捜査の進展が待たれる。
(3)https://www.facebook.com/pfsaopaulo/photos/a.443593199116493/1386551654820638/
(4)PF prende grupo suspeito de enviar drogas ao exterior trocando bagagens em aeroportos; goianas foram presas na Alemanha ao terem malas trocadas | Goiás | G1 (globo.com)