ディスコードの犯罪利用相次ぐ=少女ら強姦被害、「ヴァーチャル・レイプ」事件も

 新進のSNSアプリ「ディスコード(Discord)」を利用し、少女たちを強姦したりする事件が続き、逮捕者が相次いでいる。26日付G1サイト(1)(2)などが報じている。
 ディスコードは2015年に米国で始まった相互送信型のアプリで、近年はブラジルにも進出している。同アプリは児童や動物への虐待、性暴力から人種差別やナチス礼賛など、インターネットで禁止されている表現の動画の送信を認めるなど、予てから問題となっていた。利用者に未成年者が多いことも懸念材料の一つだ。
 リオ州市警などでは既に3月から捜査が開始されており、5月1日や今月25日放送のグローボ局「ファンタスチコ」でのレポートでもディスコードの利用状況の実態が明かされていた。
 26日、サンパウロ市市警はカルロス・ナシメント容疑者(ハンドルネームDPE・19)を、13歳と16歳の少女を強姦した容疑で逮捕した。16歳の少女はサンパウロ州在住だが、13歳の少女はサンタカタリーナ州在住で、家出後にディスコードで出会った、グループリーダーであるDPE容疑者の家に住んでいる間に暴力的な強姦行為を受けたと訴えていた。
 DPE容疑者のグループは小児強姦などのコンテンツで知られており、先週は同コンテンツに関わっていたディスコード関係者3人が逮捕されている。
 このグループは、裸の写真やビデオを送らせた上、写真などを公開すると脅して、それ以外の行為を強要するなどの犯罪行為を繰り返していた。市警は少なくともさらに5人が強姦もしくは恐喝を受けていたとみている。
 一方、リオ州市警は27日、ディスコードで「ヴァーチャル・レイプ」などを行っていたグループのリーダーの17歳の少年と14歳の少年の2人を逮捕した。彼らはライブを利用し、グループ内でオンライン上の架空のSMレイプを実践。参加者の少女に暴力的な言動を伴った過激な映像を見せた上、刃物で自分の体を傷つけたり、動物を殺したりするよう命じていたという。

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