【既報関連】農務省が２７日、家畜で初の高病原性鳥インフルエンザの感染例が確認されたと発表したと同日付フォーリャ紙サイトなど（１）（２）（３）が報じた。
今回の感染例は、エスピリトサント州セラ市のある家庭の裏庭で飼っている鳥類の家畜（家禽）から確認された。
ブラジル動物性タンパク協会（ＡＢＰＡ）によると、今回の感染例は家庭で飼っている鳥で確認されたもので、食肉や卵を市場に供給している養鶏場での場合とは異なるため、世界獣保健機関（ＷＨＯＡ）加盟国がブラジルの家禽製品の国際取引を禁止することはないし、国内市場への家禽製品の供給にも影響はないという。
ブラジルでは５月１５日以降、野生の渡り鳥で高病原性の鳥インフルエンザの感染例が確認されていたが、今回は食肉や卵の生産現場により近い家禽類での感染確認ということで、養鶏現場での緊張感はこれまで以上に高まっている。
２８日付インフォマネーサイト（４）によると、この報道を受け、２８日の証券市場ではブラジルフーズ（ＢＲＦ）の株価が取引開始早々に１％下落したが、昼前には前日の終値を若干上回ったという。同社の株式は２７日午後に急落し、２７日１３時４５分時点では、前日の終値から３・４６％減の８・３７レアルをつけた。
ただし、エスピリトサント州は家禽製品の生産州とはいえず、２０２２年の販売額に占める割合は０・２％のみだったという。
