移民の日=新城、鈴木氏を表彰=サントアンドレ市議会

慶祝式での集合写真(写真:サントアンドレ市議会)

 サンパウロ州サントアンドレ市議会は20日、日本移民および子孫の日慶祝式典を同市議会議場で行い、市の発展に貢献した新城勉氏(84歳、2世)と鈴木ウィリアム氏(61歳、2世)を表彰した。式典には日系団体関係者ら約60人が出席した。
 式典挨拶に立ったカルロス・フェレイラ同市議会議長は「日系の方々の市への貢献は大きく、それは今もなお続いています」と日系人に対する敬意と感謝を述べ、2021年に他界した故喜納ジョルジ市議への追悼の言葉を述べた。
 受彰者の新城氏は沖縄県人会サントアンドレ支部の元会計理事で、イベントの開催や会館改築などに尽力した。新城氏は「団体を代表しての受彰だと思っている。言葉が出ないほど嬉しい」と感想を述べた。
 鈴木氏は同市ホリネス協会で牧師を12年間務め、サンパウロ市開催のブラジル日本都道府県人会連合会主催日本祭りで高齢者エリアの運営を担当するなど広く日系社会にも貢献した。「表彰は支えてくれた皆のもの。とても光栄に思う」と感謝の気持ちを表した。
 来賓挨拶に立った宮岡イザキ康雄サントアンドレ日系連合会会長は「日本文化を伝承し、市の発展に貢献してきた2人を誇りに思う」と祝いの言葉を述べた。
 桑名良輔在聖総領事代理として挨拶に立った小室千穂首席領事は、受彰者らへ祝いの言葉を述べるとともに、サントアンドレ市が群馬県高崎市と姉妹都市提携を結んでいることに触れ、「両市の友好関係が日伯両国の友好関係にも繋がっている」と感謝を語った。
 同市市長代理のペドリーニョ・ボタロ政務活動局長、ブラジル日本文化福祉協会石川レナト会長代理の水本セルソ理事が祝辞を述べ、市吹奏楽団による日伯両国歌、市歌演奏が行われた。
 式典後には改築された議会食堂「エスパッソ・ジョルジ・キノ」のお披露目も行われた。

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