今年3月に静岡県費留学から帰国した野村ダニーロ・マサトさん(4世)は異色の経歴の持ち主だ。
野村さんはサンパウロ大学を卒業後、大手IT企業グーグルに就職。5年間働いた後、自身の夢である菓子職人になるため、同職を辞し、サンパウロ料理学校や洋菓子の本場フランス・パリで菓子作りを学んだ。
県費留学は2020年に行う予定だったが、コロナ禍で延期となり、昨年に実現。語学研修と同時に静岡市内の洋菓子店「モンサンミッシェル」で洋菓子研修を行った。
野村さんは「県費留学は本当に楽しかった。モンサンミッシェルの方々は懇切丁寧に指導してくれて、沢山の技術を学ぶことが出来た。県人会や留学で関わった全ての方に心から感謝しています」と語る。
今後の展望を聞くと、「ブラジルで洋菓子店を開きたいと思っていますが、また日本で洋菓子技術を学びたいとも思っており、迷っています」と語った。(淀)