県連故郷巡り、1世参加者募集=北米の日系団体や名所訪問

日系文化センター・博物館

 ブラジル日本都道府県人会連合会(市川利雄会長)は8月31日から6泊9日で、カナダとアメリカの日系団体と観光地を巡る「第54回移民のふるさと巡り」を実施するにあたり、参加者を募集中だ。米国ビザの関係で、今回は査証が必要ない1世を中心に参加を呼び掛けている。
 日系カナダ人は第2次世界大戦中、財産没収の上、バンクーバーから強制移動となった。カナダ政府が大戦中と戦後に日系カナダ人に不正を行ったことを認め、補償(リドレス)の合意をしたのは1988年。92年に日系カナダ人リドレス基金のうち300万ドルが日系ヘリテージセンター協会に提供された。
 93年に同協会がバーナビー市に約12平方キロの土地を購入。「新さくら荘」「日系ホーム」とともに「ナショナル日系ヘリテージセンター」が建設され、それが現在の「日系文化センター・博物館」になった。
 一行は8月31日夜にサンパウロ市を出発し、9月1日にカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー市へ。2日に日系人が初めて移住した街スティーブストンで、日系人所縁の博物館やブリタニア・シップヤード、ムラカミハウスなどを訪れる。同地の日系文化センター・博物館が主催する日系祭りにも参加し、現地日本人会、日系カナダ移民2世を中心とした野球チーム「バンクーバー朝日」との交流なども行う。
 3日はビクトリア市でビクトリア・ダウンタウンなどを観光。4日はロス・ベイ墓地の日系カナダ人慰霊碑を訪れ、ビクトリア日系文化協会なども訪問する。
 次に米国ワシントン州シアトル市へ向かい、5日は日本文化センター、日本館劇場、北西部最大の日系スーパーマーケット宇和島屋などを訪問。夜には地元の日本人コミュニティと交流及び夕食会を行う。6日はプレミアム・アウトレットで買い物。7日はシアトル市から帰国。8日午前7時半頃にグアルーリョス空港に帰着。
 参加費は一人部屋で5930ドル、二人部屋で4930ドル。別途、航空運賃(税込み1676ドル)。申し込みは定員上限に達し次第、締め切りとなる。ツアー詳細、申し込みはクイックリー・トラベル(電話11・2198・8588、住所Avenida Paulista, 37- 4º andar – Paraíso)まで。

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