【10日の市況】鉱業・鉄鋼企業の下落や今後の金利上昇の影響で Ibovespaは0.80%下落 ドルは0.34%上昇

 イボベスパ指数は月曜日(10)、117,942ポイントで0.80%下落して終了した。ブラジル証券取引所の主要指数は、主に鉱業と鉄鋼会社のパフォーマンスと金利の上昇により、外国の動きと一致しなかった。
 Ibovespaの最大の損失のうち、CSN(CSNA3)の普通株は3.3%減、CSNミネラソン(CMIN3)は2.14%減、ヴァーレ(VALE3)の普通株は1.53%減だった。鉄鉱石は、中国の経済・鉄鋼生産データが低調だったため、中国の大連港で3.5%下落し、この9ヵ月で最悪の日となった。
 「ブラジル株式市場の株価指数は、主に鉱業、鉄鋼、小売セクターの企業の株価下落の影響を受けた。イボベスパ指数で最大のポジションを占めるヴァーレは、中国のインフレ・データによって、景気回復が非常に緩やかであるという見方が強まった後、コモディティ価格に追随して下落した」とリコの投資専門家、Vanessa Naissingerは言う。
 中国の6月のインフレ率は0.2%低下し、安定というコンセンサスと比べ、景気減速を示唆した。
 ノモスのエコノミストでパートナーのAlexsandro Nishimuraは、「中国のデフレの様相は、中国の景気回復への懸念を強め、鉄鉱石の下落を招き、当然ヴァーレの株価にも反映された」と語る。
 鉱山会社や鉄鋼会社に加え、国内市場に関連する企業もIbovespaの下落で目立った。ロハス・レネル(LREN3)の普通株は6.46%、ヴィア(VIIA3)は3.77%、マガジン・ルイザ(MGLU3)は4.09%下落した。
 「将来金利の上昇は、小売業や建設業など変動金利に敏感な銘柄のパフォーマンスに反映されました」とAlexsandro Nishimuraは説明する。「フォーカスではインフレと金利の見通しが維持され、それまでの下方修正に終止符が打たれた。これは、Fernando Haddadが「2024年に基礎的財政赤字をゼロにすることは可能だ」と発言した後、さらにペースが落ちたという。
 2024年物のDIは4ベーシスポイント上昇し12.82%、2025年物は10ポイント上昇し10.78%となった。2027年向けは8.5ポイント上昇の10.19%、2029年向けは8ポイント上昇の10.53%だった。2031年物のDIは6ポイント高の10.69%で引けた。
 フォーカスでは、2024年のインフレ予想が今週と同じ3.92%に据え置かれた。2025年IPCAの予測は3.60%、2026年は3.50%のままだった。金利面では、ブラジル経済の基本金利(Selic)の予測は今年12%に据え置かれ、2024年の予測は9.50%、2025年の予測は9.0%に据え置かれた。しかし、2026年については8.63%から8.75%に上昇した。
 「イールドカーブは反応している。明日はブラジルでIPCAが発表され、水曜日には米国でCPIが発表される」 とアルキン・リサーチのAnderson MenesesCEOは言う。
 ニューヨークでは、ダウ・ジョーンズが0.62%、S&P500が0.24%、ナスダックが0.18%上昇した。
 「米国株式市場は、第2四半期決算シーズンの幕開けを告げる週であった。ブラックロック、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティなどの金融セクターが今週中にバランスシートを発表する」とリコのNaissingerは言う。
 ドルはレアルに対して0.34%上昇し、買値は4.882レアル、売値は4.883レアルとなった。

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