SC州=放し飼いの鳥のインフル確認=日本などが輸入禁止措置発表

 サンタカタリーナ(SC)州農務局と同州の農業開発統合公社(Cidasc)が15日、マラカジャ市で放し飼いされていた鳥が高病原性鳥インフルエンザH5N1に罹患していたことを確認したと発表したと15日付ノチシアス・アグリコラスなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 同地域では鶏やホロホロ鳥、キジ、ガチョウなど複数種の鳥が放し飼いされており、小さなダム周辺で生息している野鳥類は全て殺し、死骸は埋葬したという。家庭で放し飼いしていた鳥の感染例はエスピリトサント州に次ぐ2例目、H5N1感染確認は全国で64例目となった。
 Cidascは同時に、感染確認例は放し飼いの鳥で商用の飼育施設での感染ではないため、州や国としての衛生状態は損なわれていないと発表した。
 しかし、17日付ノチシアス・アグリコラスなど(5)(6)(7)(8)によると、SC州でH5N1の感染例確認と知り、日本が同州産の鶏肉などの輸入を一時停止する措置を採った。日本による輸入停止は伯国農務省が17日夜、発表した。
 18日付G1サイト(9)によると、日本が同州産の家禽製品の輸入を一時的に停止したことを受け、ジョルジーニョ・メロ同州知事は19日にフロリアノポリスで林禎二在伯日本国大使を迎える予定があったことを利用し、同件についても説明する意向を表明した。
 17日付アグロ・リンク(10)などによると、農務省や各州農務局も、商用飼育施設でのH5N1による感染発生を防ぐための対策を強化。農務省はそれと共に、同件について、日本側との対話を進める準備を始めている。
 6月28日付G1サイト(11)によると、日本は6月にエスピリトサント州で家庭の裏庭で飼育していた鳥のH5N1感染が確認された時も、一時的に輸入を停止している。

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