２０日、サンパウロ州スマレ市で、バイクで走行中の男性が凧糸で首を切断され、死亡する残酷な事故が発生した。２４日テラサイト（１）（２）が報じている。
亡くなったクレミウド・アパレシード・フェロスさん（５２）はバイクで妻と買い物からの帰宅中、「セロール」と呼ばれるガラス粉を塗った凧糸に引っかかり、首を深く切断した。彼は何とか自力でバイクを止め、歩道に座ってＳＡＭＵ（移動式緊急医療サービス）の到着を待っていたが、数分後に気を失った。
スマレ市立病院に救急搬送されたが頚部の傷害と心肺停止が確認され、同日の１８時２０分に死亡した。この事故により市は事故現場の車両運行ルートを変更するなどの措置をとった。警察は事故死として登録。凧糸の持ち主は見つかっていない。
ブラジルでは「喧嘩凧」といって凧同士を戦わせる遊びが人気で、簡単に切れない丈夫で鋭利な凧糸「セロール」を自作する人がいるが、これは違法とされている。
にもかかわらず、その後始末を行わず放置する人が多いため、この種の被害があとを絶たない。
この事故を避けるために、「Antena Corta Pipa Moto Anti Cerol」と呼ばれる、バイクのハンドルからアンテナのように上部に伸びた先に糸切りが付いた器具が普通に販売されている。
