【既報関連】ラテンアメリカ最大のアジア系ポップカルチャーイベント「アニメ・フレンズ」が１３～１６日にサンパウロ市で開催された。人気アニメ『聖闘士星矢』の主題歌などを手掛けた松澤由美さんら日本人アーティストも多数来伯参加し、来場した当地アニメファンを熱狂させた。同イベントは今年開催２０周年を迎え、約１２万人が来場した。
１６日午後１時からメインステージで行われた「スーパー・フレンズ・スピリッツ」では、松澤さんが『聖闘士星矢』主題歌「地球ぎ」を披露。来場したファンと一体となって歌い上げた。
松澤さんは２００６年に同イベントに初出演した。公演後、本紙の取材に対し「新しいアーティストが次々と生まれてくる中、こうしてまたブラジルに呼んでもらえたことは奇跡的なことだと思う。ブラジルの聖闘士星矢に対する強い愛を感じます」とブラジルのファンに対する感謝の気持ちを語った。
同ステージには日本の人気アニソングループ「ＪＡＭプロジェクト」メンバーのブラジル人歌手リカルド・クルーズさんも出演。自身が作曲した人気アニメ『ワンパンマン』主題歌「静寂のアポストル」を披露した。
来場したエンリケ・ジョゼさん（２４歳）は「聖闘士星矢もワンパンマンも大好き！歌もポルトガル語版より日本語の方が良い！」と松澤さんとリカルドさんのステージを称賛した。
コスプレゾーンでは、ネットを中心に活動している女性バイオリニストのＹＵＲｉＫＡさんが出演。「紅蓮華」、「KICK BACK」など近年の人気アニメ曲や、「CHA LA HEAD CHA LA」や「ムーンライト伝説」など往年のアニソンが披露されると、会場からは歓声が上がり、一緒に歌う人やＹＵＲｉＫＡさんの衣装色に合わせた白いペンライトを振る人たちが現れた。
舞台前で観劇したブルーノ・フェルナンデスさん（２７歳）は「バイオリンの演奏技術はもちろん、ステージ上での存在感が素晴らしい。今日初めて彼女のことを知ったけど、もう魅了されて大ファンだよ」と絶賛した。
ＹＵＲｉＫＡさんは今回が初めての来伯で、コンサートステージを行うのも初めてだった。公演後、ＹＵＲｉＫＡさんは「バイオリンは高尚な楽器というイメージがあるので、盛り上がらないのではないか、受け入れられないんじゃないかと心配だったけど、ブラジルのみんなは感情をブワッーっと表に出してくれて、とても温かく迎え入れてくれて嬉しかった。ぜひまたブラジルで演奏したいです」と話した。
Ｋ—ＰＯＰエリアでは、６月２５日に結成したばかりの日本のアニソンアイドルグループ「ＡＩＰ（アニソンアイドルプロジェクト）」が出演。同グループは、アニソンのみならず、ブラジルでも人気のＫ—ＰＯＰ曲を披露し、熱い声援に包まれた。
来場したジュリア・イトウさん（１８歳、３世）とマリナ・レイテさんは「デビューしたばかりの彼らにとてもカリスマ性を感じるわ。歌はとても上手だし、踊りはもっと上手くなると思う」と語った。
午後４時になるとアニメ『鋼の錬金術師』エンディング曲「瞬間センチメンタル」などで知られるガールズロックバンド「ＳＣＡＮＤＡＬ」がメインステージに登場。その後、アニメ『ナルト』主題歌「ＧＯ！！！」や「Ｓｉｇｎ」などで知られる「Ｆｌｏｗ」のステージが続いた。アニソンダンスのパイオニア「リアルアキバボーイズ」も登場し、会場を熱狂させた。
