サッカーワードカップ女子代表の試合が連日賑わせているが、ブラジル代表のトップ選手の給与における男女格差が話題になっている。7月28日付けテラサイト(1)は「マルタの年俸は、ネイマールが身につけている腕時計1本分の値段に過ぎない」と報じている。
スポーツ情報を提供するイタチアイアの記事では、ネイマールが所有するロレックス・デイトナ「アイ・オブ・ザ・タイガー」は83万7千レアルから167万レアル(約5053万円)の値がついており、一方でマルタの年収は約190万レアル(約5715万円)とされている。
この「アイ・オブ・ザ・タイガー」は、ネイマールの数多ある腕時計コレクションの一部に過ぎず、他にもっと高価な物があるという。
ちなみに、ネイマールのコレクションの中で最も高額なのは、リシャール・ミルの「052トゥールビヨン・スカル」というモデルで、約1千万レアルの価格だとのこと。
国際サッカー連盟(FIFA)は彼女を6度も世界優秀選手に選んだ。2015年にブラジル代表として116ゴールを記録し、ブラジル代表チーム(男女含む)史上の得点王となった。これはペレを上回る大記録だ。選手としてのピークは過ぎていてもその存在感は抜群で、現代表チームにも選抜されている。
そんなマルタの年俸は、比べるぐらいの受賞歴を持たないネイマールが1シーズンに稼ぐ給与の1%に届かない。サッカー選手の男女間の給与格差はいまだに凄まじく、ジェンダー間の不平等を露呈す比較結果となった。