サンパウロ市モッカ区にある「CTダークハウス」は、〝世界一重量級のジム〟として知られている。ここは筋トレ効果を追求してやまない人々ばかりが集う、ボディビル選手専用のジムだ。31日テラサイト(1)が紹介している。
「我々のジムは合計で約12トンのフリーウェイト(重り)を有し、世界最重量の200キログラムのダンベル(棒の両端に鋳鉄製の重しが付いた腕を鍛える体操器具)を持つ。我々は世界で最も重い、筋金入りのジムと言えるだろう」と同施設のスポーツ栄養士のマリオ・フェイジョ氏は説明する。
単に凄まじい重りだけでなく、1200平方メートルと広大な施設内には肩、腕、背中、胸、脚のトレーニング用に100以上の機器が備えられている。また、トレッドミル、ステッパー、サイクルなどの有酸素運動専用のエリアも持つ。
同施設は一般には開放されていない。トレーニング機器に加え、専門医、理学療法士、栄養士、看護師、フィットネス指導者などの多様な医療専門家のチームも在籍し、様々な面で選手をサポートする。
施設内には、ボディビルのポーズ練習室、ビデオとポッドキャストのスタジオ、オフィス、キッチン、ドライサウナ、温水風呂、筋肉の回復と低温療法など、充実の設備が整う。ここはボディビルダーにとってはパラダイスだ。
また、同施設は世界最高峰と言われるボディビル大会「ミスター・オリンピア」から公式に承認を受けている。「ブラジルにはボディビルダーに相応しい遺伝子を持つ人がいる。偉大なチャンピオンを輩出する将来の有望地だ」とミスター・オリンピアの公式代表であるテリック・ギンジ氏は話す。
ミスター・オリンピアの次回大会は11月に米国フロリダ州で開催される。この大会にはブラジル人選手も数多く参加する予定だ。国際舞台で競争するための設備が整った「CTダークハウス」から、ブラジル人アーノルド・シュワルツェネッガーの誕生間近か。