出版イベント=「弓場勝重50年の追憶」4冊=SPFW有名デザイナー店舗で

勝重さんと鈴木章子さんの陶芸作品(Juliana Kase)

 ユバ農場創立者・弓場勇の末娘、弓場勝重さんの本出版記念イベント「弓場勝重50年の追憶」が5日(土)午前9時から正午、サンパウロ市ビラ・マダレーナ区の服飾店「フェルナンダ・ヤマモト」(Rua Aspicuelta, 441)で行われる。この4冊の出版イベントがサンパウロ市で行われるのは今回が初めて。
 ユバ農場は、サンパウロ市から北西に約600キロ離れた第一アリアンサ管内に所在し、「祈ること、耕すこと、芸術すること」を実践するコミュニティだ。創立88年を迎えた現在も、1世から5世までの約60人が生活を営んでいる。
 勝重さんは、農場の歴史を作り上げてきた人々の思い出や、生活の中で触発された事柄を文章や本、絵本にして出版してきた。

『赤いリンゴのある庭』の表紙

 今回のイベントは最近出版した4冊、『やまのおはなし』(2021年、初版1993年)、『輝かしき開拓者』(2020年)、『赤いリンゴのある庭』(2023年)、『くつしたを履いたピアノ』(2023年)の出版記念となる。本は20~50レで当日購入可能。
 『赤いリンゴのある庭』は陶芸家の鈴木章子さんからインスピレーションを得て著された新作だ。
 当日はピアノのセッションと軽食も予定している。主催者によれば、勝重さんは「友人、知人、いつもお世話になっている方々とささやかなひと時を共有できれば光栄です」と来場を呼びかけている。
 会場の服飾店「フェルナンダ・ヤマモト」は、サンパウロ・ファッション・ウィーク(SPFW)で自作品を紹介してきた有名デザイナー、フェルナンダ・ヤマモトさんの店。フェルナンダさんは2回にわたってユバ農場をテーマにコレクションを行うなど、同農場と親しい関係にある。

「弓場勝重50年の追憶」のフライヤー

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