ホラー漫画界の巨匠伊藤潤二氏=11月のCCXP23で初来伯へ

伊藤潤二氏と主要キャラクターの「富江」と「双一」(7月31日付テラサイトの記事の一部)
伊藤潤二氏と主要キャラクターの「富江」と「双一」(7月31日付テラサイトの記事の一部)

 日本のホラー漫画界を代表する作家・伊藤潤二氏(60)が、ポップカルチャーとエンターテイメントの世界的イベント「CCXP23」に初登場する。このイベントは11月30日から12月3日までサンパウロ市のサンパウロ・エキスポで開催される。7月31日付テラサイト(1)が報じた。
 同氏はイベントの目玉である「パルコ・サンダー(特大ステージ)」でのパネルディスカッションに参加し、最新作品などの情報提供やファンとの交流を予定している。期間中は全日程、出版社であるPipoca&Nanquimのブースで自身の作品を収めたアートブックの紹介をするとのことで、運が良ければ同氏と間近で会えるかもしれない。
 伊藤潤二氏は、奇怪でグロテスク、そして心理的恐怖の要素を組み合わせた物語を創作することで知られている。独自の不気味な世界観は、代表作である「うずまき」「富江」にも顕著に現れている。また緻密で高クオリティな画力も読者に強いインパクトを与え、リアルな恐怖を味わえるのも魅力だ。
 同氏の作品はアニメにもなっており、インターネット動画配信サービス「クランチロール」や「ネットフリックス」で楽しめる。
 2021年にはブラジル最大の文学イベント「ビエナウ・ド・リブロ」にもリモートで参加しているが、ブラジルを訪れるのは初めて。ポップカルチャーとしてだけでは無く、一つの文学的な芸術作品として捉えられており、ブラジルでの人気がうかがえる。今年の「CCXP23」はファンにとって、同氏と直接交流できる貴重な体験になりそうだ。

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