ブラジル沖縄県人会(高良律正会長)とブラジル沖縄文化センターは4、5日の両日、全開拓者に敬意を表して祖先の歴史を称えることを目的に、ブラジル沖縄移民115周年を記念する一連のイベントを開催する。今回、母県から照屋義実(てるやよしみ)沖縄県副知事、赤嶺昇県議会議長をはじめとする母県使節団13人、そのほかアルゼンチン、ボリビア、中国からも多数の関係者が来伯する。
4日(金)午前10時からは日伯両政府関係者を迎えて、サンパウロ市議会貴賓室で115周年式典が開催される。県民とその子孫に対し、沖縄県から栄誉賞などが授与される。また未表彰で90歳以上の県系高齢者、すべての百寿者、沖縄系社会に貢献した功労者なども顕彰される。午後3時からは母県訪問団がイビラプエラ公園の開拓先没者慰霊碑に献花する。夜は、サンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館(R. Dr. Tomas de Lima, 72)で250人限定の歓迎晩餐会となる。
5日(土)午前9時からは沖縄県使節団と次の若手各種団体との交流会が開催される。ウリズン(沖縄県留学生や研修生の同窓会)、ウチナージュニアスタディーズ(沖縄県が主催する14歳から25歳までの青少年を対象とした文化交流プログラム)、世界の若者のウチナーンチュ、ニセタツアー(沖縄県青年文化交流プログラム)、当地県人会の青年部。
同日10時から沖縄県人会館で、沖縄の祖先の霊を祀る「慰霊祭」を佐々木エドアルド師が執り行う。一般公開。これは毎年6月に開催されているが、今年はこのためにずらした。
5日午後5時からは「第19回ビラ・カロン沖縄祭り」の開会式に母県使節団をはじめ各国関係者も出席する。宮沢和史、城間アルベルト、大城クラウジアら国際的なアーティストを含むアトラクションも行われる予定。
来賓らは同祭り会場に設けられる沖縄市町村の展示会「第3回市町村博」を視察する。そこでは母県の市町村の各協会がそれぞれの地域の特色について詳しく説明している。これらの公式行事に加え、市町村会ごとに関係者を招いた歓迎会も開催される。