ゼレンスキー「世界をもっと知るべき」=ルーラに対して不満語る

 6日、ウクライナのゼレンスキー大統領はルーラ大統領に対し、「もっと世界全体のことを知るべきだ」と語った。6日付CNNブラジル(1)やフォーリャ紙(2)が報じている。
 この発言はCNNブラジルがキーウの官邸にいたゼレンスキー大統領に行ったインタビューで飛び出した。同大統領は「ルーラ大統領は世界情勢についてもっと幅広い見解を持っていると思っていた。世界全体を見ることが本当に重要だ」と述べた。
 これは2日朝、ルーラ大統領が国外メディアに対して行った取材での発言をさしてのものだった。このときルーラ氏は「ゼレンスキー氏からもプーチン氏からも、戦争を止め、和平交渉の場につくという返事をもらっていない」「聞こえてくるのは、『勝つのは自分たちだ』との声ばかりだ。そうしているうちにたくさんの人たちが亡くなっている」と語っていた。
 ゼレンスキー大統領はこの取材の際、かつてのルーラ政権で外相、国防相を務め、現在は外交特別顧問のセルソ・アモリン氏が、「いかなる和平協定の議論においても、ロシアの安全保障上の懸念を脇に追いやることはできない」と語ったことを挙げ、「なぜ片方の国のことしか言わないのだ」とも批判。ルーラ氏に関しても「プーチン氏側の見解を信じて、同じ言葉を繰り返しているのだろう」と語っている。

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