ミナス・ジェライス州中部のイタビラ市で、警察から逃れるために電柱に登って、約24時間居座った男が話題となっている。男は4日夜に電柱に登り、5日の午後5時15分ごろに降参して軍警に連行された。5日付イタチアイア紙など(1)(2)が報じている。
ファビオ・マルチンス容疑者(38)は強盗、窃盗、破損、横領の複数の罪で8年間服役し、一時的に釈放されていた。弁護士によれば、司法当局の決定した措置に従わなかったため、軍警が逮捕状を執行するために男の家に出向いたところ、男は屋根に登って逃亡した。
周りを警察に囲まれたため、非常に攻撃的な態度で近づく者を脅迫しながら電柱のてっぺんまで登り、足場の不安定な場所で、警察の説得を拒否し続けた。通りがかりの人たちが撮影してSNSで拡散した動画では、男が棒を持ち、救出しようと近づく人たちを脅迫している様子が確認できる。このため、近隣では一躍有名になった。
消防隊によれば、その男は電柱の上で23時間ほども粘ったところで、母の友人である女性が差し入れたアロス・ドッセ(ご飯のミルク煮)と水とタバコをようやく受け入れた。不安定な姿勢を保ち続けた疲れの中で、甘いもので空腹を満たし、久々にニコチンを取り込んだことに心を動かされ、自首への説得に応じた。男は保健所に送られ、そこで健康診断を受けることになる。
男と救助チームを危険から守るために送電網を止める必要があり、約380世帯が一時停電したとのこと。周辺住民はとんだとばっちりを受けた。