エスピリト・サント州で指名手配されていた麻薬密売グループのリーダー格の女性が6日、6歳の息子の説得に応じて警察に自首したと8日付テラサイトなど(1)(2)が報じた。
このマルセラ・フェレゲッチ容疑者(23)は、同州のセラーナ地区にある麻薬取引グループの元締めとみられ、逮捕を免れるため1年間も逃亡生活していた。殺人犯も名を連ねている同州女凶悪犯リスト4人のうちの1人だった。
マルセラ容疑者が潜伏していたカリアシカ市の警察署のレアンドロ・バルボサ署長によると、容疑者は数年にわたって麻薬取引を管理しており、密売の罪で3件の刑事訴訟を抱えていた。
またエスピリト・サント州司法局(Sejus)によると、同容疑者は以前にも麻薬取引で逮捕されたことがあり、2018年と2021年に刑務所に入っていたが、22年1月から自宅軟禁に切り替わっていた。
今年6月、警察当局は容疑者が進行中3件の訴訟のうちの1件に関して自宅軟禁措置に服していないことを裁判所に通告し、予防拘禁(犯罪などの予防のために容疑者を拘禁する刑事司法上の処分)の令状を出していた。
容疑者は6歳の息子以外にも、9カ月の赤ちゃんを含む3人の子供をもつ母親だ。TVガゼッタのインタビューで「遊びや金、銃、麻薬が蔓延する〝幻想の世界〟で生きてきた。だが、もう逃げるのにうんざりした。ビクビクしながら生活して、まるで自分がゴミのような気分だった。小さな息子に自首してくれと頼まれ、はっと目が冷めた。刑務所から出たら、子供たちとまた一からやり直すつもりだ」と自首した心境を語った。