ブラジリア連邦直轄区のパプダ刑務所複合施設で、局部に粉末状のコカイン99グラムと大麻25グラムを隠し持っていた弁護士の女が現行犯逮捕されたと、10日付メトロポレサイト(1)(2)が報じている。
弁護士のエリカ・フェルナンダ・ロドリゲス・ドス・サントス(31)容疑者は、クライアントと面会する目的でパプダ刑務所に入ろうと、セキュリティチェックの列に並んでいた。そこに刑務官が連れていた麻薬探知犬が反応した。
容疑者は一度犬から離れようとしたが逃げることができず、X線身体検査に応じた。その過程で麻薬を隠し持っていることを自ら告白し、膣の中に隠してあった大麻40袋とコカイン5袋が押収され、麻薬の密売容疑で現行犯逮捕された。
調べによると、容疑者は刑務所内の受刑者3人に麻薬を提供しようとしていた。この3人も取り調べを受け、今後の刑事手続きに応じることになると報じている。
事実を知らされた弁護士協会ブラジリア支部(OAB―DF)のデリオ・リンス・イ・シルバ・ジュニオール会長は、容疑者の弁護士資格を90日間停止することを決定した。
パブダ刑務所の収容能力は5300人。首都ブラジリアにあるため、メンサロン裁判やペトロブラス汚職疑惑で有罪判決を受けた大物政治家らも収容されていたことで有名だ。