「ゆいまーる」の思い次世代へ=沖縄県人移民115周年記念晩餐会

表彰された沖縄県人会各支部長、婦人連合会の皆さん(手前)と登壇した主賓・来賓の皆さん

 ブラジル沖縄県人移民115周年を記念した祝賀晩餐会が、4日午後7時からサンパウロ市リベルダーデ区の沖縄県人会本部会館で開催され、母県から来伯した照屋義実副知事、赤嶺昇県議会議長ら慶祝団一行や沖縄県人会関係者など約250人が一堂に会した。
 日伯両国歌斉唱、先亡者への黙とうの後、高良律正県人会長があいさつ。115周年記念式典について、「ウチナーンチュのシンボルである結束力をもって慈愛と喜びに満ちた祭典にしたい」と述べ、先人が苦難の道のりの中で遺してきた思いやりと相互扶助の精神に感謝の気持ちを表した。
 引き続き、照屋副知事が玉城デニー知事の祝辞を代読後、赤嶺県議会議長、桑名良輔在サンパウロ総領事、市川利雄ブラジル日本都道府県人会連合会会長、野村アウレリオ市議がそれぞれ祝辞を述べた。
 記念品交換後は高良会長から、この日出席した21に及ぶ沖縄県人会各支部長をはじめ、婦人連合会の神野新垣エリーザ会長と同連合会初代会長の具志堅シゲ子さんに感謝状が手渡された。
 代表謝辞を行った具志堅さんは「沖縄県人がブラジルに来て1世紀以上も過ぎ、幾多の困難を乗り越えてきた先駆者のお陰で今や、ブラジルのあらゆる分野で子弟たちが貢献しています。『ゆいまーる(相互扶助)』『ちむぐくる(真心)』の思いを若い世代に伝えられたことを誇りに思います」と述べ、先人への思いを新たにしていた。
 引き続き、舞台下で記念のケーキカットが行われ、島袋栄喜元会長の乾杯の音頭により「サウーデ、乾杯、カリー」と杯が掲げられた。

最新記事