「第64回国際数学オリンピック(IMO)」が7月2日から13日まで千葉県で開催され、16歳のブラジル人マテウス・アレンカール・デ・モラエスさんが金メダルを獲得した。彼は伯人唯一の金メダル獲得者。2019年からこの夢を実現するために努力を積み重ねてきた。15日付テラ・サイト(1)などが紹介している。
セアラ州のファリアス・ブリット高校2年生のマテウスさんは、昨年の11月に伯国内で行われた「第44回ブラジル数学オリンピック(OBM)」の高校部門で金賞を受賞した後、聖市とゴイアニア市からの3人の生徒と共にブラジル代表に選ばれていた。
「僕は数学が得意だけど、特別好きではなかった。というのも、最初数学はただの計算する手段、機械的な勉強だと感じていた。論理的な推論をするための方法としては捉えていなかった」と振り返る。
国際オリンピックを目指して本格的に努力し始めたのは4年前。友人から国際オリンピックの仕組みを聞き、興味を持った。「それ以来、僕は国際オリンピックで金メダルを取る夢を抱いた。これに向けて勉強しようと思ったのは、数学だけでなく世界全体について違った考え方ができると思ったから。学校で習うのと違って本当に楽しいしクールだと感じているよ」と彼は語った。
彼は日々、数学を中心に大変な勉強量をこなしている。「努力して、苦しい時期を乗り越えれば、きっと楽しい部分にたどり着ける」と自分を鼓舞する。
勉強と休息のバランスの取れた日常の重要性も強調し、「自分の限界を尊重することは重要だ。一日に10時間から12時間勉強することもあれば、1時間半で切り上げる日もある。家に帰ってゲームする時間も必要だよ」と語った。
金メダル獲得後の気持ちについて彼は、他の生徒に刺激を与えることができてうれしいと語っている。「皆、僕の様に夢を叶えることできることを知ってほしい」と語ったと報じられている。