ミナス州姉妹提携50周年で来伯=山梨県知事ら先没者慰霊碑を参拝

前列の左から市川県連会長、水岸議長、長崎知事、山口県人会会長、長崎夫人、谷口県連副会長

 長崎幸太郎山梨県知事が7日、サンパウロ市イビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑を参拝した。長崎知事はミナス・ジェライス州で8日に行われた、同州との姉妹州県協定50周年式典に出席するため7日にブラジルを訪問。13日までブラジルに滞在し、サンパウロ市ではブラジル山梨県人会会員らと交流を行った。

 姉妹州県協定50周年を迎えた山梨県とミナス・ジェライス州は、青少年、スポーツ、観光、文化交流促進のための覚書を締結した。長崎知事は「新たな50年を作るため、姉妹州県交流2・0を目指す」と語る。
 これまではミナス・ジェライス州から交響楽団が山梨を訪れ、演奏活動を行うなどの文化交流事業が行われてきた。「今後は両州県の青少年が交流できるように合宿機会などを提供し、より双方に価値のある交流事業を行っていきたい」と話す。
 長崎知事はミナス・ジェライス州との交流事業を「山梨県の共生社会化の第一歩」と位置づけ、「若い頃から文化的な背景が異なる人たちとの交流を持つことで、他者に対して偏見を持たない大人に育ってほしい」と語った。
 長崎知事は、山梨県に住む外国籍者にも山梨を第二の故郷と感じてもらい、彼らが活躍できるような社会を作りたいという。「ブラジルの日系人の方たちはブラジルを第二の故郷として思いを寄せ、大きく貢献されている。私たちが目指す社会の姿を移民の先人達が示してくれているように感じる。ブラジル日系社会を参考に新しい文化を山梨で作っていきたい」と語った。

谷口県連副会長から説明を受ける山梨知事夫妻と県議会議長

 山梨県からは慶祝団員として水岸富美男(みずぎし・ふみお)県議会議長ら9人が参加した。
 イビラプエラ公園慰霊碑参拝には、ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)の市川利雄会長、谷口ジョゼ副会長、山口正男山梨県人会長、県人会員らが立ちあい、献花と記帳を行った。

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