心不全の治療で入院している有名司会者ファウスト・コレア・ダ・シルヴァ氏(通称ファウストン)の心臓移植が優先される可能性があることを22日付テラサイトなど(1)(2)(3)(4)が報じている。
弊紙23日付ブラジル万華鏡コーナーで報じたように、ブラジルで臓器移植を受けるには保険省が管理する統一医療保健システム(SUS)の待機リストに登録し、裕福であろうが優先されることはなく、皆平等に順番を待つ必要がある。同氏もこの列に加わり、最長で18カ月間待機する必要があるとみられていた。
だが入院先のシリオ・リバネス病院の心臓移植プログラムのコーディネーター、シルヴィア・フェレイラ博士によると、ファウストンの症状が心臓移植の待機リストで優先される基準を満たしていると説明する。同氏は「患者が心臓の収縮をサポートする強心剤を必要、循環補助装置を必要として入院している場合、在宅患者よりも優先される」と述べた。ファウストンは入院中に透析も行っており、過剰な体液や有毒物質を除去する血液濾過治療も必要としている。
一方、22日付メトロポレサイトでは、同氏が米国に渡り、約160万米ドル(約810万レアル)で心臓移植を受ける可能性についても報じている。米国にも順番待ちリストが存在するが、高額の費用を支払えば待ち時間が短くなり、約5カ月程度とブラジルと比べて大幅に短縮できるとみられている。
同氏の健康状態について、女優で司会者のアントニア・フォンチネッリ氏が痛烈なコメントをして物議を醸している。早期回復を願うとしつつも、「(移植で)手に入れる次の『coração(心臓、心の意も)』が高貴であることを期待する」と述べ、あたかも現在がそうでないかのように皮肉った。アントニアの夫が亡くなった時、ファウストンはアントニアの存在を無視し、前妻のことを「未亡人」と呼び、それ以来2人の確執が続いていた。