賛辞を贈るはずが〝惨事〟に=市議が言葉遊び演説で大失敗

ミルトン・セザル・マルコセム市議(23日付テラサイトの記事の一部)
ミルトン・セザル・マルコセム市議(23日付テラサイトの記事の一部)

 サンパウロ州内陸部に位置するメンドンサ市の市議会議員ミルトン・セザル・マルコセム氏(社会民主党・PSD)は18日、市議会でのスピーチでカルロン・ピグナタリ州議(民主社会党・PSDB)に敬意を表す目的でアクロスティック(単語の一文字ずつを頭文字にして、他の単語を形成するという言葉遊び)を即興で試みたが失敗し、その散々な言いぐさが場内の失笑をさらった。23日付テラサイト(1)が報じている。
 マルコセム氏はカルロン氏の名前のアルファベットであるC、A、R、L、A、Oの6文字から始まる単語を使用した人物紹介を思いつき、その偉大さをアピールしようと言葉を選んだ。以下、彼のスピーチだ。
 「カルロンという名前は6つの文字から成る。彼はどんな人物か。まずコンペテンテ(Competente、有能な)の『C』。カラーテル(Carater、品格ある)の『R』…言い間違えました、すみません。コンペテンテの『C』。カラーテルの『A』、『R』はパトリオッタ(Patriota、愛国者)、『L』はパルメイレンセ(Palmeirense、サッカーチーム・パルメイラスファン)、アミーゴ(Amigo、友人)の『A』。そして最後の文字オネスト(正直者)の『O』(発音こそオネストだが書けばHonesto)。そんなカルロンが、我々の地域の為にしてくれたすべてのことに感謝している」とドヤ顔で締めくくった。
 ポルトガル語の正しい綴りでは「品格ある」はCで始まり、「パルメイレンセ」と「パトリオッタ」という言葉は文字「P」で、正直の頭文字は「H」だ。わずか6文字の言葉遊びで、2文字しか正解しないという〝惨事〟になった。
 市議会議員ともあろうものが、まともなポルトガル語が使えないことが証明された発言動画に、ネット民は呆れて炎上した。アントニオ・タベチ氏などのコメディアンによって引用され、「おめでとう、カルロン! 素敵な賞賛だね」とからいのネタにされた。

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