彼女とキスする間に撥ねられ死亡=仲良しカップルが飲酒運転の犠牲に

事故が起きる瞬間(24日付メトロポレサイトの記事の一部)
事故が起きる瞬間(24日付メトロポレサイトの記事の一部)

 サンパウロ市南部のカポン・レドンド地区コメンダドール・サンタナ大通りで20日朝、ジョナサン・リベイロ・フォンセッカさん(31)が恋人の26歳の女性と犬の散歩中、車に轢かれて死亡した。道を渡ろうと立ち止まり、キスで愛情を確かめている間の一瞬の出来事だった。24日付のR7サイトなど(1)(2)が報じている。
 監視カメラの映像には、仲良く犬の散歩をするカップルがガソリンスタンド前の歩道で止まり、キスをしている最中に一台の車が2人に突っ込む様子を捉えていた。2人は10メートル以上飛ばされ、意識を失い地面に倒れ込んだ。
 2人はSAMU(移動式緊急医療サービス)で救急搬送された。女性は肩を骨折し、頭と足に擦り傷を負ったが命に別状はなかった。だがジョナサンさんは事故のダメージに耐えられず、死亡が確認された。
 事故を起こした運転手は車を停止したものの、すぐには車から降りず、ガソリンスタンドの従業員が車から男を引きずり下ろす様子が映っている。軍警が運転手の男に対してアルコール検査を実施したところ、陽性反応が出た。
 また車内から違法薬物も見つかり、現行犯逮捕された。男は何が起こったか覚えていないと証言しており、1人でまともに歩けない程に泥酔していた。過失致死の罪で起訴されると報じられている。
 同カップルの知人によると、早朝から2人一緒に犬の散歩を欠かさず、手を繋いで仲むつましい様子だった。ガソリンスタンドの従業員の証言によると、事故現場付近は飲み屋街で飲酒運転は日常茶飯とのこと。

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