段違いの貫録見せる救世主メッシ=最悪チームがいきなり無敗の強豪に

インテル・マイアミで2023年全米オープンカップに出場したメッシ(Hayden Schiff, via Wikimedia Commons)
インテル・マイアミで2023年全米オープンカップに出場したメッシ(Hayden Schiff, via Wikimedia Commons)

 リオネル・メッシ(36)は米国のサッカーチーム「インテル・マイアミ」に移籍してからわずか1カ月ほどだが「救世主」となった。彼が10番を背負ってデビューして以来、「国内最悪のチーム」から誰にも太刀打ちできない強豪チームへと変貌したからだ。彼が出場した8試合連続で負けなしとなり、クラブ史上初のタイトル獲得へ導いた。26日付けUOLサイトなど(1)(2)(3)がその活躍ぶりを報じている。
 デビッド・ベッカムをオーナーの一人として擁することぐらいしか注目されてこなかった落ちこぼれチームが、今や世界中から注目される存在に変貌した。バルセロナでは、チャンピオンズリーグ優勝4回、スペインリーグ優勝10回などの偉業を達成したメッシだけに、米国リーグでは段違いの存在感を示している。
 メッシ加入前、インテル・マイアミは絶望的な状況だった。彼がデビューするまでの直近10試合で勝ったのはわずか1試合。MLS(メジャーリーグサッカー)の最初の22節でもわずか18ポイントしか獲得できず、イースタン・カンファレンス(東部地区)で最下位、全29チームの中で最も不振なチームの一つだった。
 同チームは2018年に設立されたばかりだが、メッシ加入で完全に歴史を変えた。5試合に勝利し、3試合は引き分けとなった。重要な点は、同点で終わった全ての試合で彼はPK戦で相手を打ち負かすという勝負強さを発揮し、王者の貫禄を見せたことだ。
 PK戦でインテル・マイアミがナッシュビルを破り、アメリカリーグカップを制し、次のCOCACAFチャンピオンズリーグへの出場権を獲得した。先週の対シンシナティ戦でもPK戦で勝利し、USオープンの決勝進出を果たした。
 わずか1カ月間しか米国でプレーしていないにもかかわらず、メッシは既に11ゴールを決め、同チームの歴史で3人目に多く得点を稼いだ選手となっている。1位は同胞ゴンサロ・イグアイン(29ゴール)、2位はレオナルド・カンパナ(18ゴール)だ。
 次の試合は31日に行われるナッシュビル戦だ。メッシの活躍は誰にも止めることができない。

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