レコンカーボ・ダ・バイア連邦大学(UFRB)の栄養学部教授のカロリーナ・グスマン・マガリャンエスさん(45)が、アラブ首長国連邦のドバイからサンパウロへ向かうフライト中に、性的な嫌がらせの被害者となったと告発した。彼女は隣の座席で男性が自慰行為を行っているのを目撃したと述べている。24日付G1サイトなど(1)(2)が報じている。
同氏は自身のSNS上で事件の詳細を語った。カポエイラの名人でもあるカロリーナさんは、民俗文化普及の一環として日本で行われた童話集の公式イベントからの帰路のおり、8日、夫とともにドバイ発のエミレーツ航空の乗り継ぎ便に搭乗していた。
「トイレから戻った時に、隣の乗客がシーツの下で自身の隠部を動かしているのを目撃した。信じられず隣で寝ていた夫を起こして、ジェスチャーで男の不審な行為を伝えた。夫もその行為を確認したため、私たちは冷静さを保ち、その状況を機内乗務員に報告した」と彼女は語った。
この嫌がらせが起きたとされる瞬間には機内のライトはまだ点灯しており、男の座席の近くには子供たちもいたという。犯人の身元は明かされていないが、カロリーナさんはその男がブラジル人だったと証言している。
その後、座席変更などの措置があったとのことだが、エミレーツ航空のスタッフからの支援が不十分であったとカロリーナさんは振り返る。
それどころか、同便の責任者は夫婦の話を信じず、嫌がらせを行った男を逆に被害者として扱ったと述べる。「客室乗務員はその事実を疑い、むしろ夫がその出来事に対して神経質になったことを非難した」とのこと。
カロリーナさんは事件を告発するためにフライト後にも航空会社に連絡を試み、ウェブサイトで苦情を述べたが返答がなかったと主張。「大手企業は自分達の労働プロセスについて説明責任を負うべきだ」と会社に対して謝罪を求めている。彼女はこの事件を公にすること、他の女性が同じような辛い経験しないようにと切に願っている。
一方、航空会社は声明でこの件に関して乗客や当局からの要請は受けていないが「乗客の安全が最優先」であり、「乗務員は機内でのいかなる不適切な行動にも対処できるよう訓練されている」と型通りの返答をした。