リベルダーデ友好会(平崎靖之会長)とリベルダーデ福祉協会(ACAL、矢野ペドロ会長)は16日午後3時、「今野泰樹司令官歓迎会」をサンパウロ市リベルダーデ広場にて開催した。リベルダーデラジオ体操、リズム体操会員ら地元日系団体関係者約70人が参加し、交流を深めた。
歓迎会は日本ブラジル両国歌斉唱に始まり、矢野会長が歓迎挨拶と共にリベルダーデ区と日本移民の関係について紹介した。同区はサンパウロ市中心街の裏町として主に黒人らの暮らす地区だったが、日本人移民の増加に伴い、ガルボン・ブエノ街を中心に日本人街として発展。近年は中国、台湾、韓国文化も楽しめる東洋人街として知られるようになった。
歓迎会に参加した軍警元総司令官で現在はサンパウロ市セー区支庁長を務めるアルバロ・カミロ氏は、サンパウロ市が導入した日本の交番システムの効果などを挙げながら、日本とブラジルの友好関係を強調。リベルダーデには特別な親しみがあると述べ、今野司令官に歓迎の言葉を送った。
今野司令官は参加者らに謝辞を述べるとともに、練習艦隊の活動を紹介。「新入自衛官らは今回の練習航海を経て、日本を守る人たちとなっていきます。ぜひ応援をしてあげてください」と述べると、会場からは一斉に拍手が送られた。
村上佳和リベルダーデ友好会副会長の乾杯の音頭で祝杯をあげ、万歳三唱で歓迎会は締めくくられた。
参加したラジオ体操メンバーの高森かおるさん(80歳、山口県)は「世界を巡る中でリベルダーデに来てもらえて嬉しい。今野司令官の様な方が日本を守っているんだと分かり、心強く感じました」と語った。