ブラジル最南部リオ・グランデ・ド・スル州(RS)とサンタカタリーナ州(SC)で8月29日に展開された警察の作戦によって、犯罪グループのメンバー54人が逮捕され、わずか5レアル(150円)のために殺人を犯した逃亡犯も捕まった。この男はセルジッペ州で少なくとも1人の殺人容疑を含む、複数件の犯罪容疑がかけられている。8月29日付テラサイトなど(1)(2)が報じている。
警察によると、この男は2022年6月5日、セルジッペ州都アラカジュ市のブジオ市場で、貸した5レアルが帰ってこないことで恨みを募らせ、背後からナイフで襲いかかった。被害者は数メートル走った後に倒れ死亡が確認された。
逃亡中にRS州トレス市に拠点を置く犯罪グループの一員となり、セルジッペ州から派遣された捜査官らによって身柄を追われていた。
捜査によると同グループは麻薬取引に関与し、少なくとも5件の殺人事件に関わっているとみられる。この捕獲作戦はRS州北岸とSC州南岸の18の都市で展開され、合計65件の逮捕令状が執行された。セルジッペ州からも捜査官2人と刑事1人がRS州に派遣され、地元警察と協力しながら容疑者を逮捕した。男の名前は公表されておらず、事情聴取の後、週末までにセルジッペ州に身柄を送られる予定と報じられている。
この作戦によって犯罪グループのメンバー54人が逮捕されたが12人の逃亡者はまだ捕まっていない。逃亡者の中には武器と弾薬を供給した容疑で逮捕されたポルト・アレグレ市の警察官も含まれるとのこと。