イボベスパ指数は、8月に5％以上下落した後、金曜日（1）に上昇セッションを記録し、プラスで9月を開始した。
Ibovespa指数は117,892ポイントで1.86％上昇し、セッションを終了した。金曜のパフォーマンスにより、同指数は1週間で1.77％の上昇を記録し、米国のデータと2024年予算の発表で浮き沈みが目立った。
アゴラ・インベスティメントスが指摘したように、金曜日は、中国の不動産セクターへの刺激策強化のニュースや、世界第2位の経済大国のPMIが拡大ゾーンに入ったことを反映し、外国ではよりポジティブな雰囲気で始まった。
このような背景から、鉄鉱石先物は早朝の大連市場で0.48％の上昇を記録し、1トン当たり116.49米ドル相当となった。JPモルガンが買い推奨に格上げしたことも追い風となり、株価は5.85％上昇して引けた。
また、原油価格も金曜日に上昇し、半年以上ぶりの高値となった。
ブレント原油は1バレル88.49米ドルで1.9％上昇。これに先立ち、1月27日以来の高値となる1バレル88.75米ドルをつけた。WTIは約1.7％上昇し85.02米ドル。 これまでは11月16日以来の高値となる85.81米ドルまで上昇していた。原油価格の上昇はペトロブラス株(PETR3;PETR4)を押し上げ、ON株は3.33%、PN株は2.16%の上昇となった。
マクロ経済データも相場を押し上げた。
ブラジルのGDPは2023年第1四半期比0.9%増と、Refinitivのコンセンサス予想の0.3%増を大幅に上回り、2022年第2四半期比では3.4%増となった（予想2.7%増に対して）。
市場予想を上回ったが、農業は過去の伸びの一部を取り戻した。トロ・インベスティメントスのチーフアナリスト、Lucas Carvalhoは、「唯一のポジティブサプライズは、低迷していた産業部門とサービス部門だった」と述べた。
その後、米国では雇用統計が発表され、予想を上回る18万7000人の雇用が創出された。しかし、前回の結果は下方修正され、失業率は上昇した（3.5％から3.8％へ）。
金曜の午後、CMEグループのモニター・プラットフォームによると、次回のFRB理事会でFed Fundsの基準値が維持される確率は93％で、0.25％ポイント上昇の確率は7％だった。昨日はそれぞれ88％と12％だった。
ラアトス・グループのチーフ・ストラテジスト、Jefferson Laatusは、米国の利上げプロセスが中断されるとの予想を強めるために、「データはすべて良かった」と言う。「失業率は上昇し、失業者が増えていることを示し、賃金上昇率は低下し、インフレ率を低下させる傾向にある。雇用創出は予想を上回ったが、前回の数値は下方修正された。FRBの利上げサイクルが終わるという予想を実質的に打ち消すものです」とLaatus。 平均賃金は7月と比較して0.3％上昇すると予測されていたが、0.2％の上昇となった。
インターのシニア・エコノミスト、André Cordeiroによれば、賃金は依然として高水準にあるため、連邦準備制度理事会（FRB）は賃金の動向を心配しているかもしれないが、金融政策が労働市場を減速させている兆候がある。
「労働市場は冷え込む傾向にある。次回（9月19日、20日）の会合では、FRBは何もせず、この決定をスキップし、11月まで待つことになるだろう」と見る。
こうした中、ダウ平均は0.33％、S&P500は0.18％、ナスダックは0.02％上昇した。週間では、ダウ平均が1.43％、S&P500が2.50％、ナスダックが3.25％上昇した。
一方、外国為替市場の変動はより緩やかだった。商業ドルは0.21％下落し、買いは4.940レアル、売りは4.941レアルだった。
一方、Roberto Campos Neto中央銀行総裁が、経済活動が政府歳入に好影響を与える可能性があると発言したことを受け、ロング金利はセッション終盤に下落に転じた。
エンピリカス・リサーチのアナリスト、Matheus Spiessによると、GDPのデータは、中央銀行が短期的に、現在年13.25％のセリック基本金利の引き下げプロセスを加速させる余地はないとの見方を強めた。
フォワード・カーブのロング・エンドでは、木曜日に政府が議会に提出した2024年度予算案への不快感を反映し、金利が上昇した。
政府が2024年の財政赤字ゼロ目標を達成できるかどうか、またGDPが予想を上回る水準であることに懸念が残る。財政面では、市場は依然として財政赤字ゼロ目標の達成に懐疑的だ。「2024年にプライマリー・バランスをゼロにするのは難しいというのが我々の認識です」とWarren Rena。
Roberto Campos Neto中央銀行総裁は、金曜日の午後に行われたイベントで、GDPは「かなり良好」であり、「より良い徴税に反映されるはずだ」と述べた。同時に、先進国や他の新興国と比較した場合、ブラジルの基本的支出の伸びは「かなり高い」と指摘した。
取引終盤、Campos Netoの発言後、長金利はマイナスに移行し、小幅安で終了した。
午後の取引終了時、2024年1月のDIレートは12.385％（前回12.391％）、2025年1月のDIレートは10.57％（前回10.529％）となった。2026年1月のDIレートは10.18%と、前回の10.15%から低下した。
