スプリングコンサート23日に=梨の木会とピ女声合唱団が合同で

橋本さん、宮島さん、古川さん

 梨の木会とピニェイロス女声合唱団による「スプリング(春)コンサート」が23日(土)午後3時から、サンパロ市ジャルジン・パウリスタ区のジャルジン・ダス・オリベイラス教会社交サロン(Al. Jaú, 752)で開催される。両合唱団が合同コンサートを開催するのは初。パンデミック後としても初公演となる。入場料の代わりに1キロの保存のきく食料品の寄付を呼びかけている。
 指揮者は宮島紀子(みちこ)さん、ピアノはアドリアナ・ジェッソさん。1部は讃美歌「いつくしみ深い」、2部は日本の子ども曲メドレーで「さっちゃん」「びわ」など6曲、3部は懐かしの名曲シリーズ「おおひばり」「歌のつばさ」「アヴェマリア」など5曲、4部は「くるみ割り人形」よりピアノ連弾、5部は「サウンド・オブ・ミュージック」より「朝の讃美歌」「ハレルヤ」など8曲。編曲は全て宮島さん。
 宮島さんはパンデミック中の2年余りの間、スマホが使える人にオンラインで指導を行ってきたが、「そろそろ対面練習を」という声が高まったため、昨年9月頃から再び集まるようになり、「みんなの笑顔が見られる」と好評を博した。その勢いで、この度いよいよコンサートを再開することになった。
 橋本孝子さん(79歳、福井県出身)は「みんなで息を合わせてハーモニーを作る楽しさは格別です。コーラスをやると腹式呼吸をするので、腹筋や内臓が鍛えられるので、一石二鳥」と参加を呼び掛けた。
 古川恵子さん(82歳、東京都)も、「日本語を話す高齢者は、自宅で家族から孤立することが多い。コーラスの人はだいたい年齢が似ているので、日本語で自由に話すことができるので喜ばれています」とお薦めしている。
 梨の木会は1974年創立で、来年50周年を迎える老舗合唱団。現在の団員は14人だが往時には50人近くいたという。練習はサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の聖十字教会(Rua Borges Lagoa, 172)で毎週木曜日午前10時から午前11時半まで行っている。各種問い合わせは橋本さん(電話11・3384・4457、メールtakako1506@yahoo.co.jp)まで。
 ピニェイロス女声合唱団も団員14人。サンパウロ市アルト・ピニェイロス区の聖ヨハネ教会(Rua Coropé, 108)で2週間に1度、午後1時から午後2時45分まで練習を行っている。各種問い合わせは古川さん(電話11・3812・3131、メールkeikofurukawa@terra.com.br)まで。

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