訃報=藤村ゆりさん=SC病院で邦人対応

藤村ゆりさん

 サンタクルス日本病院に30年間勤務し、診療医療管理者及びジャパンデスクマネージャーを務めた藤村ゆりさん(2世)が9日、不整脈うっ血性心不全のため亡くなった。満84歳。10日にサンパウロ市営ヴィラ・アルピナ火葬場前の葬儀屋で通夜、火葬が行われた。初七日ミサは15日(金)午後8時からサンパウロ市ビラマリアーナ区のノッサ・セニョーラ・サウーデ教会(Rua Domingos de Morais, 2387)で行われる予定。
 藤村さんは1939年8月17日、サンパウロ市で8人姉兄の末っ子として生まれた。93年からボランティアとして同病院に勤務し、95年にアドバイザーに着任。病院内でフットサルなど30の活動、太極拳の教室などを開いた。
 移住者や総領事館、進出企業駐在員、被爆者の対応に従事し、2017年には在外邦人への福祉、日系社会分野での活躍が高く評価され、「平成29年度在外公館長表彰」を受賞した。その後、コロナ禍を機に退職。心臓疾患で療養中だったが、首席ボランティア評議員として活動を続けていた。
 父ヨシマサさんは慶応大学卒業後、1920年にサンパウロ州バストス市に移住した後、日本病院(当時)設立に携わった。4人の姉弟が同病院に勤めた。一番上の姉のトモコさんは同病院初の看護師長として働いた。

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