「ぜひうちの大学に日系研修で来てください」――徳島大学大学院社会産業理工学研究部の長谷崎(はせざき)和洋教授と、中垣内(なかがいと)アントニオ准教授がブラジル訪問し、11日に編集部でJICA日系社会研修員受入事業の説明を行った。
80ほどもあるJICA日系社会研修員受入事業の中で、理系の受け入れ先はごく少ない。徳島大学での研修では、自然界で早く分解され、環境に優しい生体複合材料を研究するのを手伝う。2カ月間と9カ月間の2種類のコースがある。
長谷崎教授(58歳、長崎県出身)は「日本が得意とするテクノロジーを学んでもらい、研究を続け、将来的には大学教員になってもらえたらと願っています。興味を持ってもらえた方にはオンラインで説明するので御連絡を」と呼びかけた。
サンパウロ州レンソイス・パウリスタ出身の中垣内准教授は(57歳、2世)も「一緒に日本で研究しませんか」と呼びかけている。中垣内准教授は1999年に日系研修で最初に訪日し、その後、京都大学に国費留学してそこで博士課程を終えた。セルロースなどの木材科学研究をしており、日本滞在歴は24年ほど。ポルトガル語での問い合わせは中垣内氏が受け付けるという。
募集対象は理系大学在学中、もしくは卒業者であること。日本語要件はなく、英語でも問題なし。日系団体からの推薦書は必要。詳細の問い合わせは長谷崎教授(hasezaki@tokushima-u.ac.jp)まで。