日伯福祉援護協会(税田パウロ清七会長)は17日午前11時、サンパウロ州スザノ市の同協会傘下高齢者福祉施設「イペランジアホーム」で、「イペランジアホーム創立40周年式典」を行った。式典ではホーム運営功労者表彰が行われ、日本から日本財団を代表して尾形武寿理事長が出席した。式典は「第36回イペ祭」の一環として行われた。
式典挨拶に立った中田和夫運営委員長は、「故・内谷忠雄さんに土地を寄贈頂き、日本財団に施設の建設支援をいただいたことで開園することができました。そして、支援者の皆さんのおかげで40周年を迎えることが出来ました」と感謝を語った。
尾形理事長は「イペランジアホームが、苦労してきた1世、2世の方々の健やかな余生を送る最後の住み家として、この先も末永く続くことを心から願っています」と述べた。
日本財団はこれまで、ホーム1号館、2号館の建設、改修工事などを支援。尾形理事長は「ホームを支援してきたのは日本財団だけではありません」と語り、今後もホーム運営のためには多くの人々による支援が必要と呼びかけた。
功労者表彰では、尾形理事長やスザノ市芦内ロドリゴ市長、同ホームで20年以上調理担当を務めたメレイ・ローゼ・ダ・アヌンシアソンさん、老人ホーム委員会メンバーで20年以上に渡ってボランティア活動に貢献している安楽ルイス光男さん、岩原勝一、藤村隆次、渡辺勇、井野一彦、高木政親、内谷敏、高山アルツール、芦内ロドリゴさんらに記念品が贈られた。
式典には桑名良輔サンパウロ総領事、JⅠCA伯事務所長江口雅之氏、石川レナトブラジル日本文化福祉協会会長、スザノ市市長ロドリゴ・ケンジ・アシウチ氏らが出席した。
イペ祭りには2000人以上が来場し、カツカレーや焼き魚などの屋台やバザーを楽しんだ。屋台の売上金はイペランジアホームの運営資金などに充てられる。