第1回リベルダーデGeek祭り=コスプレ1位はブルーナさん=情熱溢れる若いファンを魅了

東洋会館で行われたコスプレコンテストの出場者の皆さん

 サンパウロ市役所が企画、ブラジル日報協会(山田ワルテル理事長)が主催した「第1回リベルダーデGeek(オタク)文化祭り」が17日、サンパウロ市リベルダーデ広場を中心に開催された。ポップカルチャーに情熱を傾けるブラジル人若者らを迎え、次回に向けて十分な手応えのあるイベントとなった。

 野村アウレリオ市議により21年10月6日付で制定された法律第17672号によってサンパウロ市の公式カレンダーでは毎年5月25日が「Geek文化の日」に決まった。同イベントにはITオタクからマンガやアニメ愛好家、特撮モノファン、各種収集マニアまで様々なタイプのオタクが集まった。多彩なプログラムによりあらゆる嗜好や年齢層が楽しめるアトラクションも用意された。
 パラーダ太鼓、アニソンなどのアリガトインス・バンド、ユーチューブチャンネルのチョンマゲ・リポーターズ、KpopダンスのMaypi、中国人若手ポップ歌手、佐藤カンパニーのオーナー佐藤ネルソン氏などが次々に登場した。

アリガトンス・バンドの白熱した演奏

 ガルボン・ブエノ街にはバットマンの車、バービーのコンバーチブルカーやアニメキャラクターのステッカーなどを貼った「痛車ブラジル」のカスタマイズカーの展示も行われた。
 ハイライトは山井ケンジさんとアユ・バコスさんが司会をしたコスプレコンテスト。午後初めに起きたハプニングにより、会場が東洋会館に移動となったが40人以上の候補者が参加した。
 優勝したのはゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』のキャラクター、アカリを演じたブルーナさん。来年の県連日本祭りで行われる本選への出場資格を得た。2位は『ワンピース』シリーズのキャラクター、ゾロを演じたビクトルさん、3位は『ドラゴンボール』の亀仙人を演じたアドリアーノ・タバレスさんだった。特別賞は白雪姫のジュリアナ・ファロンさんだった。

リベルダーデ広場の舞台の様子

 野村市議はこのイベントの団結した雰囲気と社会性を強調し、「サンパウロ市だけでなく全ブラジルに広がり、オタク文化の愛好者を中心に皆の距離を縮めることを願っています」と語った。第2回は来年5月開催予定。
 当協会の山田理事長はまずサンパウロ市役所と野村市議に感謝を述べ、「全ての愛好者にとって画期的な一日となった。今後より多くの支援を得て、どんどん大きくしていく」と意気込んだ。

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