今週の経済基本金利(Selic)引き下げにより、ブラジルは世界で最も高い実質金利を維持していた首位の座から降り、2位にランクダウンした。この引き下げは、中央銀行の金融政策委員会(Copom)が20日に決定したもので、金利を0・50%ポイント引き下げ、Selic金利が13・25%から12・75%に低下した。これで2回連続0・5%引き下げとなり、2022年10月から続いていた高金利政策の終焉を決定づけた。21日付CNNブラジル(1)が報じている。
この金利引き下げにより、メキシコが実質金利ランキングで世界の主要40カ国の中でトップに立ち、ブラジルは2位に後退した。だが、世界的に見ればそれでも十分に高い。このランキングは経済学者ジェイソン・ヴィエイラ氏によって公表された。
【1位】メキシコ6・61%
【2位】ブラジル6・4%
【3位】コロンビア5・1%
【4位】ハンガリー5・05%
【5位】インドネシア4%
【6位】チェコ3・71%
参考までに米国は1・77%、中国は0・16%、日本はマイナス1・81%、お隣のアルゼンチンはマイナス25・79%だ。
同ランキングについて、今後の経済の動向と中央銀行のSelic金利政策に対する影響を考慮するために、インフレ率と市場予測の12カ月先金利が組み込まれている。
ブラジルの実質金利計算においては、市場が予測する次の12カ月間のインフレ率(4・10%)が使用され、金利に関しては24年10満期のDI金利(最も取引の多い金利指数)が採用された。