24日、サッカーのブラジル杯の決勝戦第2試合が行われ、第1試合との合計スコアで上回ったサンパウロがフラメンゴを振り切り、同杯で初優勝を飾った。24日付ランセ・サイト(1)などが報じている。
G1サイト(2)によるとこの日、サンパウロの本拠地、サンパウロ市モルンビ・スタジアムには6万3077人と、今年のブラジル・サッカー界で最大数の観客が集まった。サンパウロが勝てば同杯では初の優勝となるだけでなく、2008年の全国選手権以来15年間見放されていた全国大会での優勝も手にできるため、ファンの熱気がことさら強かった。
第1試合を0―1で落としていたフラメンゴは序盤から積極的に攻撃を仕掛け、前半44分、ペドロのパスを受けたプルガールがペナルティ・エリアの右側に入るところから斜めにシュート。それが左のゴールポストに当たって跳ね返ったところをブルーノ・エンリケが押し込んで先制。合計スコアを同点とした。
だが、その4分後の48分、サンパウロはフリー・キックのチャンスを得たウェリントン・ラットがミドル・シュートで直接ゴールを狙った。相手キーパーのロッシはパンチングでこれを防いだが、ボールの落下地点にいたロドリゴ・ネストルが左方向からゴール右隅へ豪快なボレー・シュート。これが決まって1―1。合計得点を2―1とした。
後半はフラメンゴが攻めるも、サンパウロが守りきり、そのままサンパウロの優勝が決まった。
サンパウロを率いるドリヴァル・ジュニオル監督は、昨年フラメンゴを率いて南米一になりながらも解任されている。そのため、「敵討ちを果たした」と称する報道も目立ち、サンパウロの主力選手ルシアノも「監督をよそに出してくれてありがとう」とフラメンゴをからかった。だが、ドリヴァル氏は試合後、かつて指導したフラメンゴの選手たちを労っていた。
サンパウロはこの優勝により、来年のリベルタドーレス杯への出場権も獲得している。