ブラジル福島県人会(佐藤フランシスコ会長)は16日、講演会「日本人を変えた大災難」をサンパウロ市の同県人会館で行い、29人が来場した。
講演会は関東大震災発生100周年を記念して行われ、日本社会や日本人に多大な影響を与えた災害について、佐藤会長、ブルーノ・ラーモス氏(東京工業大学で博士号取得)、佐々木リカルド氏(日伯交流地場企業推進委員会副委員長)が語った。
講演で佐藤会長は「日本は災害のことは何でも書き残している。それは、また同様の災害が起きた時に、犠牲者を極力少なくするため」と説明。東日本大震災時、学生として日本にいたブルーノ氏は、福島でボランティア活動に参加した際の様子を振り返り、「多くの社会人や高齢者がボランティアに参加していた。倒れた建物の中から何かを探すのは大変な仕事だったが、協力し合い頑張った」と話した。
講演後の質問会では、福島県の復興状況や、海産物の安全性についてなどの質問が多く寄せられていた。