ゴイアス州で、男娼が顧客の一人を殺し、その顧客の顔を銀行のアプリの認証に利用していたことが明らかになった。26日付G1サイト(1)やテラサイト(2)が報じている。
逮捕されたのはゴイアス州ゴイアニア在住の男娼ジョゼ・エンリケ容疑者(22)だ。殺害されたのは、設計士で大学教授でもあった64歳の男性だ。殺害は男性の住んでいたアパートで行われた。
市警によると、エンリケ同容疑者の逮捕に至ったのは、同容疑者がネットを介して被害者の銀行口座にアクセスし、Pixで振り込もうとした際、容疑者が被害者の顔を腕で持ち上げて認証したことを不審視した銀行が、市警に通報したためだ。
市警は被害者のアパートの近くでエンリケ容疑者に職務尋問した後、逮捕した。同容疑者は偽名を語って逮捕を逃れようとしたという。同容疑者は窃盗と詐欺の前科があった。
警察は逮捕後に同容疑者を連れて被害者のアパートまで行くと、管理人と共に男性宅を捜索し、施錠されていたスイートルームの扉を壊すと、浴室で被害者の遺体を発見。被害者の手には十字架が握られており、首にはロープがかけられていたが、警察は自殺を装うための偽装工作と見ている。
エンリケ容疑者によると、殺害した被害者の口座から6万レアル余りを盗み、Pixで自分の口座に送った他、4千レアルを時計の購入などに使ったという。