2023年第4四半期の幕開けは、朝早くから市場にとって安堵の日となりそうだった。世界最大の経済大国である米国で、政府機関の閉鎖を回避することがあらゆる困難を乗り越えて合意されたことで、金利による市場の混乱が続いた1週間後のウォール街のムードが落ち着き、米国の主要証券取引所の先物指数は高値でスタートした。
しかし、最初の安堵の後、市場は午前中に一転した。午後の早い時間には、ほとんどの指数が反転した。ダウ平均は0.22％下落、S&P500は横ばい、ナスダックは0.67％上昇した。ブラジルでは下落幅はさらに大きく、イボベスパ指数は1.29％安の115,056ポイントで引けた。商業ドルは0.79％上昇し、買い時5.066レアル、売り時5.067レアルとなった。
9月から10月への月替わりで始まる2024年の予算年度をめぐる膠着状態は、最後の数時間まで続き、すべてのことが合意に達することは不可能であることを示していた、とレバンテ社は指摘する。しかし、激しい交渉の末、より保守的な共和党が譲歩し、11月17日まで米国政府を完全に機能させる法案を可決した。
「前回のシャットダウン（2018-2019年）は、やはりトランプ政権下で、35日間という記録的な長さに及び、アメリカ経済に広く悪影響を及ぼしたという負の記憶もあった。歴史上、政府予算の中断は1976年以来21回あり、その最初のものはカーター政権時代だった。しかし、1990年までは、民主党と共和党が合意に達するまで、数時間のことであった。しかし、1990年代以降、閉鎖は数日に及んでいる」とアナリストチームは強調する、
次のシャットダウンまであと45日、ホワイトハウスと議会は来年度の政府活動資金に関する合意に向けて前進することを望んでいる。
しかし、なぜ市場はシャットダウンの延期に強気を維持しなかったのだろうか？
レバンテが指摘したように、シャットダウンが長期化した場合、市場は米国のイールドカーブに大きなストレスがかかることを懸念していた。また、経済活動の減速が加速し、製薬会社や防衛関連企業など政府支出に依存する企業の株価に悪影響が及ぶ可能性もあった。
しかし、アナリストたちは、a) 共和党からの予算削減圧力が強まる中、行き詰まりは今後も続きそうであること、b) 投資家の関心は依然として米国の金融政策と高水準の財政赤字に集中していることから、合意というサプライズは金融資産にとっても大きな安心材料にはならないと考えている。
スイスクオート銀行のシニア・アナリスト、Ipek Ozkardeskayaは顧客向けメモの中で、「米国の政治的頭痛の種は終わったわけではないが、政治家たちはより良い解決策を見つけるために数週間を得た」と指摘した。
一方、9月の経済指標の発表は確実であり、もし米国政府が停電したままであれば、このような事態は起こらないだろうとLevanteは見ている。
指標といえば、鉱工業活動指数が当初の予想を上回る好調な結果を示し、また鉱工業セクターの活動が予想を上回るという別のデータも、米国の長期金利上昇の見方を裏付けるものとなった。
投資判断の世界的な指標である10年物国債利回りは、12ベーシスポイント上昇し4.691％まで上昇した。
「FRBメンバーの講演や予想を上回る米製造業PMIの結果、11月のFOMCで利上げが実施される可能性は高まったが、それはまだ少数派である」とノモスのエコノミスト兼パートナー、Alexsandro Nishimuraは言う。「ドルと将来の金利は上昇し、アメリカの通貨は5レアルを上回った。8月の雇用統計は予想を上回ったが、金利を押し下げる要因にはならなかった」
世界最大の経済大国である米国では、金利上昇のシナリオが長期化するとの懸念が根強いため、DI契約金利は米国債利回りの動きに追随した。
エンピリカス・リサーチのアナリスト、João Piccioniは、「アメリカのイールド・カーブが上昇し続ければ、ブラジル中央銀行は金利を強く引き下げることはできないだろう」と付け加えた。
イールド・カーブは大幅に上昇して引けた。2024年物DIは1.8ベーシスポイント上昇し12.25％、2025年物は18ポイント上昇し11.02％となった。 2027年物は11.03%、2029年物は11.50%と、それぞれ22ポイント、21ポイント上昇した。2031のDIは11.76パーセントで19ポイント上昇した。
Ibovespaの最大の下落の中には、国内市場に関連する企業があった。MRVの普通株（MRVE3）は6.56％、アズールの優先株（AZUL4）は6.15％、マガジンルイザの普通株（MGLU3）は5.19％下落した。
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