ブラジル日本文化福祉協会(文協)音楽委員会(原沢カルロス委員長)は10月15日午前11時、「第102回文協ドミンゴ・コンサート」を、サンパウロ市リベルダーデ区の文協大講堂(R. São Joaquim, 381)で開催する。入場料一般40レアル。学生高齢者割引あり。
今回は在ブラジル尺八奏者のシェン・リベイロさんと、日本の箏奏者の西陽子さん、津軽三味線奏者の木乃下真市さんが共演する。
シェンさんは人間国宝の山口五郎さんのもとで尺八を学び、13年間の日本滞在の後、ポルトガルに3年間滞在し、演奏活動を続けた。1999年には皇居にて天皇・皇后両陛下の御前で演奏。2016年リオオリンピックの閉会式でも演奏した。
箏奏者の西さんは、1964年、和歌山市生まれ。4歳から生田流筝曲の手ほどきを受け、12歳で沢井箏曲院の創始者沢井忠夫に入門。東京藝術大学音楽学部邦楽科を卒業した。箏奏者として多くの海外公演に参加している。
津軽三味線奏者の木乃下さんは、1965年生まれ和歌山県出身。芸人だった両親の影響で幼少の頃から民謡を覚え、3歳で父親に三味線を習い、10歳から本格的に津軽三味線を学んだ。1986年に津軽三味線全国大会(現津軽三味線世界大会)で優勝を果たすと、その後も国内大会で活躍。津軽三味線に現代音楽を取り入れた作曲活動を行い、数多くの海外公演を行っている。津軽三味線世界大会審査委員長も務めている。
案内のため編集部を訪れたシェンさんは「第1部では日本の伝統曲と現代曲を演奏します。第2部ではアコーディオンやビオラカイピーラが加わり、現代ブラジル音楽の演奏を行います。今回の演奏会でしか聞くことができないセッションですので、ぜひ楽しみに来てください」と来場を呼び掛けた。