メキシコ中部のグアナフアト州レオン市で、ある女性が一風変わった方法で彼氏の裏切りを発見してSNS上で話題になっている。彼の携帯電話を盗んだ窃盗犯が、携帯電話に保存された情報から浮気を察知し、彼女に事実をぶちまけたのだ。メキシコのテレノベラ(メロドラマ)のような実話を4日付テラサイトなど(1)(2)が報じている。
アンドレア・アビラさんは勤務を終えて帰宅中、当時の彼氏であったカルロスさんの姉から「カルロスが強盗にやられた」というメッセージを受け取った。アンドレアさんによると、カルロスさんは仕事で出張が多く、留守の時は養育費の支払いを渋る傾向があり、最初は話を信じられなかったという。カルロスさんの番号にメッセージを送ったが、応答したのは携帯電話を盗んだ犯人アドリアンという男だった。
アドリアンは「あなたの彼氏はスケベな女性が好み?」と、通信アプリのワッツアップ内で見つけた際どい会話を共有し、カルロスさんの浮気について語った。アンドレアさんは犯人が応答したことに怯えることなく、むしろその機会に乗じて、カルロスさんと元カノ(彼の第一子の母親)との会話のスクリーンショットを冷静にリクエストし、彼がまだその女性と関係を持っていることを突き止めた。
アンドレアさんとカルロスさんは2021年から交際しており、出産を控えていた。だが彼女はこれを機に関係解消を決断し、娘を一人で育てることを決めた。
この話はアンドレアさんによってTikTokで拡散され、フォロワーたちはアンドレアさんと窃盗犯であるアドリアンの間にロマンスが芽生えるのではないかと賭けた。アンドレアさんも冗談を交えて「アドリアン、もし私の娘の継父になりたいなら連絡してね」と話した。
この投稿のコメントの一つに、「私たちが目を覚ますために、時にはアドリアンのような人が必要だ」との書き込みがされた。ラテン気質においては、携帯窃盗よりも浮気の方が〝重犯罪〟のようだ。