サンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会(文協)ビル1階文化ホールで8日から22日まで、「第15回文協総合美術展」が行われている。入場無料。開幕前日の7日には、関係者を招いての受賞者表彰式が行われた。
同展は、サンパウロ州政府文化創造経済事務局が文化局文化活動プログラム(ProAC)を用いて実施。文協と同美術委員会、工芸委員会が後援となっている。展示会場には、応募総数1469点から選ばれた268作品が展示されている。
今回受賞したのは、美術部門からミアザキ・エルシオ、マルシオ・ペリゴ、マリーザ・ヌネスさん、工芸部門からクリスチーナ・エスペランテ・マイラ、ハタンダ・イゴール・ヒデキ、イノウ・キミエさんの6人。
功労者表彰も行われ、長らく美術委員会の活動に携わってきた陶芸家の生駒憲二郎さんに表彰状が贈られた。
式典では展示会コーディネーターを務めた赤崎マルコス文協美術委員長が挨拶に立ち、「この伝統的な展示会は皆様の協力なくして開催できず、心から感謝を申し上げたい」と関係者らに謝辞を述べた。
受賞者のハタンダ・イゴール・ヒデキさんはリオ・グランデ・スル州イボチ在住の竹細工職人。今回の受賞について「私が受賞できるなんて今でも信じられず驚いています。でも、心の底から嬉しい!これからもよい作品を製作できるよう邁進していきます」と喜びを語った。
美術展開場時間は、月~金曜日正午から午後5時。土・日曜日午前10時から午後5時まで。