【23日の市況】Ibovespaは0.33%下落、ペトロブラス(PETR4)に圧されて113,000ポイントを切りドルは5.01レアルへ=ペトロブラスはトップマネジメントの方針転換や原油価格の下落を受けて6%以上下落

 Ibovespaは112,784.52ポイントで水曜日(18)に0.33%下落して閉じた。指数は113,000ポイントに近いセッション全体を過ごしたが、マークを保持することができなかった。この日の高値は113,679.63ポイントで、ペトロブラス(PETR4)が6%以上下落したことが響いた。
 「中東の緊張が緩和し、土地紛争がなくなったことで、原油価格が下落し、米国の金利が低下し、ドルが他の通貨に対して弱くなっている」と、Quantzedのリサーチ・ディレクター兼パートナーのLeandro Petrokasは外部シナリオについて語った。
 国土をめぐる紛争のリスクは現在では顕在化していないものの、米国における代表者の位置づけは、戦争による不確実性への懸念をいまだに生んでいる。
 ノヴァ・フューチュラ・インベスティメントスのチーフ・エコノミスト、Nicolas Borsoiは、「金利は短期的にはすでに頭打ちになったとの見方があるなか、米国では金利が緩和されたにもかかわらず、世界のリスク資産をプラスに保つには十分ではなかった」と説明した。
 ウォール街の主要株価指数はまちまちで引けた。国債利回りはセッション開始時に史上最高値を記録したが、終日低下し、この日は下落で終わった。週明けも、投資家は大手ハイテク企業のバランスシートや重要な経済指標に注目している。
 「外国では、米連邦準備制度理事会(FRB)が国内の金利上昇を長期化させ、米政府が財政赤字を補填するために国債の売却を増やすとの観測が広がる中、米国債の金利は今日も高いボラティリティを示した。年初、10年物国債金利は2007年以来初めて5%台まで上昇した」と、リコの株式アナリスト、Júlia Aquinoは説明した。
 国債市場では、10年債が7.4ベーシスポイント(bp)低下して4.85%、2年債が1.7bp低下して5.065%、5年債が6bp上昇して4.802%となった。
 ドル相場は0.29%下落し、買い時5.016レアル、売り時5.017レアルで取引を終えた。米国通貨も世界の主要通貨と比較して下落し、DXYは0.51%下落した。
 コモディティ市場では、23日(月)に原油が2%以上下落した。中東での紛争激化が現時点では発生しない可能性があり、同商品の生産が逼迫する懸念が後退したためである。
 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(Nymex)で取引された12月物のWTI原油は、2.94%(2.59米ドル)安の1バレル85.49米ドル、インターコンチネンタル取引所(ICE)で取引された同月物のブレントは、2.53%(2.33米ドル)安の1バレル89.83米ドルで取引を終えた。
 このあたりで、全限月で関心が低下した。「しかし、ショート・エンドでは、投資家はCampos Netoのタカ派的なトーンを感じ、今後数ヶ月のインフレ率低下をめぐる不確実性を強調したため、DI先物カーブのショート・レートは安定した」とBorsoiは指摘する。
 2024年1月限のDIレートは12.13%と安定し、2025年1月限のDIレートは11.05%と前回清算時の11.08%から低下、2026年1月限のDIレートは10.98%と前回清算時の11.05%から低下した。
 長期契約では、2027年1月限のDIレ ート11.16%(前回11.23%)と、2028年1月限のDIレート11.41%(同11.51%)を下回った。
 この日のハイライトは間違いなくペトロブラスの急落で、優先株(PETR4)は35.35レアルで6.61%の損失、普通株(PETR3)は38.35レアルで6.03%の損失となった。「私の見解では、株価に影響を与えているのは、同社が発表した経営陣の任命変更と資本報酬準備金の創設に関するもので、投資家にとって良い響きではなかった。その結果、市場は同社の経営に政治的な干渉があるのではないかと、やや慎重になっているようだ」と、投資家向けの分析機関であり、技術・教育会社であるQuantzedのリサーチ・ディレクター兼パートナーのLeandro Petrokasは言う。
 この日最も上昇したのは、メリューズ([asset=CASH3])で9.33%上昇の7.03レアル、CVC(CVCB3)で9.20%上昇の2.73レアルだった。

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