アマゾン地域の干ばつ進行により、河川は歴史的な低水位となり、古代アマゾン地域の居住の痕跡を露出させ、ここ数週間で新たに三つの遺跡が川底から発見された。10月31日付フォーリャ紙サイト(1)が報じている。
弊紙10月26日付でも報じたが、干ばつの影響でネグロ川とソリモンエス川の合流点に近いポンタ・ダス・ラジェスで人間の顔の特徴を持つ2千年前の岩絵がまず出現した。
今回発見された新たな遺跡の一つは、ペルーとコロンビアの三国国境に近い、アマゾナス州西部タバチンガ市を流れるソリモンエス川沿いで発見された「サンフランシスコ・ザビエル要塞」跡だ。歴史的記録から18世紀の建物であることが確認された。
国立歴史美術遺産院(Iphan)の考古学者ジャイメ・オリヴェイラ氏は、20世紀にこの場所が地すべりによって水没したと説明する。同要塞は植民地時代、アンデス山脈に向かう人々、特にペルーのサンパブロ・デ・ロレトに向かう際に立ち寄る重要地点であったとみられる。これはアマゾン地域におけるポルトガルの支配を示し、国境北部の確立を象徴していた。
この要塞は太い木材で建てられ、不規則な六角形の形状をしていた。Iphanによれば、その場所に9基の大砲が設置されていた。実際、これらの大砲のいくつかはまだ存在しており、そのうち2基はリオ国立歴史博物館、3基はソリモンエス国境司令部に保管されている。
この遺跡はすでに専門家が立ち入り調査をし、収集情報は国立考古学遺跡登録簿(CNSA)に送られた。
発見された他の二つの遺跡はかなり古く、先史時代と関連があり、南米地域の別の遺跡との結びつきが深いと見られている。そのうちの一つ、アナマン市で見つかった「コスタ・ド・ゴイアベイラ遺跡」は水位の低下によって陶製の棺が出現した。
アマゾナス州都マナウス市から260キロ離れたウルカラ市では、新たな岩絵が発見された。これはポンタ・ダス・ラジェスで発見されたものと同類とみられ、この地域に住んでいた人々の歴史を理解するのに役立つという。
発見された陶製の棺や新たな岩絵については、まだ専門家による立ち入り調査が行われておらず、アマゾナス州立大学など近隣の研究機関と協力して今後に行われる予定だ。
遺跡の発見は喜ばしいことであるものの、SNS普及による問題点についてIphanは指摘している。興味半分で遺跡に触れ、拾い上げる人の動画も見つかったからだ。ポンタ・ダス・ラジェスに現れた岩絵が塗りつぶされるという事案も発生した。
「人々の関心が集まることは重要だが、無断で遺跡に立ち入ったり、掴んだり触れたり、ましては持ち去ったりすることは法律で禁止されている」とIphan側は説明する。
もし考古学的な遺跡を発見した場合、それを採取せず、その場所で写真を撮り、Iphanに発見を報告するよう促した。